よくわからないから楽しい

たまに何を言っているのかも分からなくなります

ベンチャー企業だと思って入社したのに、ただの零細企業だった・・・

タイトルで釣っているような感じになっちゃってますが、体験談じゃないです。すいません。

会社を経営する理由なんて人それぞれでいいじゃんと思っているので、零細企業=悪ということが言いたいわけでもありません。ミスマッチという悲劇を防ぐために、企業を見る眼を養おうというのがこの話の主旨です。

で、本題。

ベンチャーといっても当然ピンキリなわけで、大企業と比べて裁量が大きそうとか成長できそう、みたいに単純化するのはちょっと危うい。

特に新卒の人。新卒カードは未だ日本では大きな影響力を持っています。加えて、まだ社会人としての経験がほとんど無い中で、企業の善し悪しを見るための判断材料も乏しい。

そんな中で「ベンチャーだと思って大手を蹴ってまで入社したのに、実態はただの零細企業だった・・・」みたいな事態になってしまったら、やっぱり自分の判断を後悔する部分も出てきちゃうんじゃないかと思います。

「ベンチャー」や「スタートアップ」の定義について、世の中の共通理解として一般化するまでの必要性は別に感じないんですが、就職先としてそういった会社を検討しているなら、その人の中での定義付けというか、判断軸くらいは持っておいた方が良いんじゃないでしょうか。

 

ベンチャー企業って何だろうね

 

これはあくまで私個人の判断軸であって一般論ではないということを書いておきますが、自分の眼から見て「ベンチャーだなぁ」と思うのは以下の要素がある会社です。

 

  • 世の中を大きく変えるようなビジョンを持っている
  • ビジョンを実現するためのサービスや仕組みがある
  • ビジョンが文化レベルで社内に浸透している

 

ビジョン、
ビジョン、
ビジョン。

ビジョナリーであって、それが単なる建前になっていない(ように見える)のが自分が思うベンチャー企業。すごくシンプルだけど、これだけ。会社の規模や年数はあまり関係無いかも。

似たような言葉で「スタートアップ」というのもあるけど、ベンチャーの中でも社歴が比較的浅い会社、くらいにしか思っていません。

 

ベンチャー企業じゃなさそうな会社

 

上の話を言い換えると、ビジョンが無い、もしくはビジョンが形骸化している会社はベンチャーじゃないということになります。

会社の共通言語としてのビジョンが無い会社はまだ分かりやすいですが、ほとんどの会社にはビジョンもしくは理念と呼ばれているものがあるわけで、その本質を見極める必要があります。

表向きにどれだけ崇高なビジョンを掲げてみたところで、その会社のメンバーがそれを実現したいと本気で思っていなければ何の意味も無い。

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作ってみたプロダクトがそこそこうまく行って、人もそこそこ集まったものの、目指すものがバラバラで人が離れ始めた。そこで初めてビジョンを作った。
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特にこういう会社はビジョンが最初から形骸化している可能性が高い。

ビジョンは「この会社は何を成し遂げるのか」を定義するもので、それは創業当初からあって然るべき。それが無くて、会社に対してそれぞれ異なるイメージや期待を持って入ってきた人たちに対して、「うちの会社はこういうビジョンだから」と後付けで宣言してみたところで、共感を得るのはなかなか難しいんじゃないかなぁ。

ベンチャーらしいベンチャーに居た人なら直感的に判断できそうな感じはしますが、普通に外から見ているだけだと、ビジョンが形骸化しているかどうかって分かりづらい部分はあると思います。ベンチャーっぽい会社に在籍している人、できれば経営者の話をたくさん聞いてみて、見る眼を養うしか無いのかも。

とりあえず分かりやすい判断材料として、中の人の眼が死んでる会社や、笑顔はあるけど眼が笑っていないような会社は地雷である可能性が高いです。

 

「規模が小さい=成長できる」「規模が小さい=裁量が大きい」では無い

 

自分はずっとベンチャー側(といっても起業する直前に居た会社は、辞める直前には2000人くらいまで成長してたけど)にいる人間ですが、ベンチャーだから成長できるとも、大手だから成長できないとも思いません。同様の話で、「ベンチャーであること」と「裁量が大きいこと」も無関係です。

裁量が大きいかどうかは結局のところ企業文化(もしくはマネジメント)次第で、ベンチャーでもトップダウンばかりで現場に考える余地がほとんど無い会社もあれば、大手であっても現場の裁量が大きい会社だって当然あります。

仕事のルールや流儀がきっちり決まってる大手企業で成功体験を積んできた人が起業した結果、それと同じやり方を踏襲して現場の裁量を狭めている、みたいな例もあります。

マネジメント経験を持たずに起業した創業者のもとで、現場が混乱するという例もあります。

それぞれの起業家のもとでうまく仕組み化されている事例だって、もちろんたくさんあります。

繰り返しですが、「ベンチャーであること」と「裁量が大きいこと」は無関係です。その一方で、裁量の大きさや、組織の中で大きなチャレンジができるかどうかという話と、それが成長に繋がるかどうかという話には、かなり関連性があると思っています。

成長したいからベンチャーへ、と何となく思っている人は、大手とかベンチャーとかでひと括りにするよりも、自分が成長できる場所がその環境に本当にあるのかという視点を大事にしてほしいです。

冒頭で書いたような悲劇を防ぐためにもね。